プラグインハイブリッド車(PHEV)ってなに?メリットデメリットを解説!

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明石のまさです!

ハイブリッド(HV)車は定着してきましたが、プラグインハイブリッド車(PHEV)についてはまだ詳細をご存じない方も多いのではないでしょうか?プラグインハイブリッド車は簡単に言えば、ハイブリッド車の電池を大きくし、外部から充電できるようにした車のことです。最近ではカーボンニュートラル実現のため、国産のプラグインハイブリッド車も増えてきています。

本記事ではプラグインハイブリッド車のメリットデメリットを解説します。また、各メーカーのPHEVを紹介し、PHEVのお得な走行方法について紹介します。

PHEVのメリット

  1. 環境に優しい
    一般的に短距離の移動は電気のみで完了するため、走行時のCO2排出量を大幅に削減できます。
  2. ランニングコストが安い
    日々の通勤や買い物には、電気のみで移動可能なため、ガソリン費用が大幅に削減されます。特にハイブリッド車と比べて、財務面での効果が高いです。
  3. 長距離も安定して移動可能
    電気が尽きたとしても、ガソリンエンジンが補助するため、長距離の旅も安定して行えます。これは、電気自動車(EV)の課題を補完する大きなアピールポイントです。ガソリンと電気を満タンにすれば千キロを超える車種も多いです。
  4. 多様な選択肢
    EVとしても、HVとしても利用できるため、自分の生活スタイルや使用状況に対応した利用が可能です。例えば夜遅くに静かに走行したい場合はEVで走行するなど可能です。
    現時点では50-100km程度はバッテリーの電気のみで走ることができる車種が多いため、日常生活や通勤はガソリンを使用せず走行可能な方が多いのではないかと思います(エアコン使用時はエンジンがかかります)。
  5. 補助金や税制優遇が受けられる場合がある
    一部の地域では、環境に配慮した車両として購入補助金(CEV補助金(出典:次世代自動車振興センター))や税制優遇措置(エコカー減税等)を受けられることがあります。これにより、初期コストを抑えることができる場合があります。
  6. 電源として利用可能
    災害時や停電、キャンプなど様々な場面で電源として利用可能です。

例えば三菱自動車のアウトランダーの場合は以下のよう給電性能を有しています。

蓄えた電気はご自宅で使うこともでき、エンジンでの発電*1も組み合わせれば、ガソリン満タンで最大約11日分*1の電力量が供給できます。

引用:三菱自動車Webサイト(アウトランダー給電・蓄電)

災害時も安心ですね。

イメージ画像:AIで生成

PHEVのデメリット

メンテナンスコスト
ガソリンエンジンと電動モーターの両方を搭載しているため、メンテナンスが複雑になり、長期的な維持費が増加する可能性があります。

購入コストが高い
PHEVの車体自体は、一般的にHVやガソリン車よりも高価です。そのため初期投資が大きくなり、財務面での負担を考慮する必要があります。

バッテリーの充電時間がかかる
EVと比べると充電時間は短いとはいえ、ガソリン車に比べると充電には時間がかかります。特にマンションなど自宅で充電設備がない場合や急速充電設備が少ない地域ではメリットを引き出せない可能性があります。

バッテリー容量の制約
PHEVのバッテリー容量はEVに比べて小さいため、電気のみで走行できる距離は限定的です。これにより、電動走行範囲(50-100km程度)を超えるとガソリンエンジンに頼る必要が生じます。

車両重量が重い
バッテリーやハイブリッドシステムを搭載しているため、車両重量が増加します。これにより、燃費や運動性能が影響を受ける場合があります。

PHEVはガソリンで走るのと電気で走るのとどちらが得?

国内メーカーのPHEV車種と1km走るために必要なお金を算出しました(参照数値は各メーカーの主要諸元から参照)。燃費と電費を比べてどちらが得になるか?

電気代は1kW30円、ガソリン代は1L180円として計算します。

メーカー電気代
円/km
ガソリン代
円/km
三菱アウトランダー(M) 6.8110.23
三菱アウトランダー
(M以外)
6.8110.47
三菱エクリプスクロスPHEV6.3910.98
トヨタプリウスPHV4.026.92
トヨタハリアー(Z)4.88.78
トヨタRAV4(Z)4.658.11
トヨタクラウン
(SPORT RS)
4.958.87
トヨタアルファードPHEV6.2710.78
マツダCX-60 PHEV7.5912.59
マツダCX-80 PHEV8.0113.95
マツダMX-30 ROTARY-EV5.2811.69

現在のようなガソリン代が高い状況では、できるだけバッテリーに充電した電気を使って走行するほうが安く済む結果となりました。また自宅で太陽光発電などしている場合や、深夜電力など安価に充電できる場合はさらにお得になりますね。

ガソリン代が100円/L程度になれば逆転してきますが、今後もガソリン代の高騰は続きそうなのでPHEVのようなエコカーは家計の味方ですね。

それにしても、トヨタの1km走るために必要なお金は他メーカーに比べて圧倒的に安いですね。システムも違うと思いますが、エネルギー効率が高いことが推測できます。マツダは最近PHEVを投入したところなので今後に期待します。

まとめ

PHEVは、環境負荷の軽減や経済性、長距離移動の安心感といった多くのメリットを提供する非常にユニークな車です。災害時やアウトドアでは頼りになりますね。価格はHVに比べ高いですが、国や地域の補助金・税制優遇を一度調べてみてはいかがでしょうか。また、PHEVを検討する際には、近所の充電インフラの状況も確認すると良いでしょう。

次の記事(PHEVの燃費やEV走行可能距離)

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