プラグインハイブリッド車(PHEV)の燃費ってどれくらい?各社のPHEVを紹介します!

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明石のまさです!

前記事で紹介したプラグインハイブリッド車(PHEV)ですが、燃費はどれくらいでしょうか?バッテリーからの電気では何km走行できるでしょうか?

本記事では、各メーカーのPHEVの燃費やEV走行可能距離を紹介し、HVとPHEVでどちらがガソリン代が安くなるかシミュレーションします。

ハイブリッド燃料消費率 WLTCモードを比較(燃費)

まずはメーカーのカタログに記載されているカタログ燃費で比較します。

メーカー燃費消費率
km/L
三菱アウトランダー17.6
三菱アウトランダー17.2
三菱エクリプスクロスPHEV16.4
トヨタプリウスPHV26.0
トヨタハリアー Z20.5
トヨタRAV4 Z22.2
トヨタクラウン SPORTRS20.3
トヨタアルファードPHEV16.7
マツダCX-60 PHEV14.3
マツダCX-80 PHEV12.9
マツダMX-30ROTARY-EV15.4

2025年1月時点のカタログ値です。

PHEVのカタログ燃費はそこまで良くはないです。プリウスHVのカタログ燃費は28.6km/LですがPHVは26km/Lであり、HVの方が良いです。PHEVはエンジンを走行用ではなく発電用にも使用するため、エネルギー効率が悪くなることや、ハイブリッドに比べ車重が重くなることが原因でしょうか。

EV走行換算距離を比較

次は電池で走行可能な距離を比較します。

メーカーEV走行換算距離(km)
三菱アウトランダー106
三菱アウトランダー102
三菱エクリプスクロスPHEV57
トヨタプリウスPHV87
トヨタハリアー93
トヨタRAV495
トヨタクラウン SPORTRS90
トヨタアルファードPHEV73
マツダCX-60 PHEV71
マツダCX-80 PHEV67
マツダMX-30ROTARY-EV107

2025年1月時点のカタログ値です。

全車種の平均のEV走行可能距離は86kmであり、必要十分だと考えます。基本的な日常生活や通勤であればすべてEVで走行可能と思われます。

イメージ画像:AIで生成

ハイブリッド(HV)とプラグインハイブリッド(PHEV)のガソリン代(電気代)はどれくらい違う?

同じ車種でハイブリッドとプラグインハイブリッドの両方があるトヨタのプリウスで比較してみます。

前提条件

  • 年間走行距離: 10,000 km
  • ガソリン価格: 180円/L
  • 電気代: 30円/kWh
  • プリウスPHVのEV走行割合: 50%

プリウスHVの場合

燃費: 28.6 km/L(カタログ燃費)

年間ガソリン消費量: 10,000 km ÷ 28.6 km/L = 349.65 L

年間ガソリン代: 349.65 L × 180円/L = 62,937円

プリウスPHVの場合

EV走行距離: 10,000 km × 50% = 5,000 km

ハイブリッド走行距離: 10,000 km × 50% = 5,000 km

電費:7.46km/kWh(電気代: 4.02 円/km)

ガソリン燃費: 26.0 km/L(カタログ燃費)

年間電力消費量と電気代:

5,000 km ÷ 7.46 km/kWh = 670 kWh

670 kWh × 30円/kWh = 20,107円

年間ガソリン消費量とガソリン代:

5,000 km ÷ 26.0 km/L = 192.31 L

192.31 L × 180円/L = 34,615円

年間燃料代合計:

20,107円(電気代) + 34,615円(ガソリン代) = 54,722円

結果と節約効果

ガソリン代電気代合計
プリウスHV62,937円62,937円
プリウスPHV34,615円20,107円54,722円
8,215円

シミュレーション結果では、プリウスPHVの方がプリウスHVよりも年間で約8,215円の節約が可能という結果になりました。これは、EV走行の割合が高いほど、電気を安く充電できるほど差が広がる可能性がありますが、この条件ではほとんど差がありませんね。

プリウスの場合、HVの燃費が既に高い(むしろHVの方が高い)ため、ガソリン代だけで考えると本体の価格差90万円は元が取れなさそうです。しかしながら、プリウスPHVはCEV補助金や居住地の補助金、エコカー減税など税制優遇を利用できる可能性があります。そのため、実質の価格はかなり近くなる可能性があります。ぜひお住いの地域の補助金などを一度調べてみてください。

前記事で紹介した通り、本条件の場合は電気で走る方が得になるので、EV走行距離を延ばすことでプラグインハイブリッド車が有利になります。乗り方も重要ですね。

まとめ

PHEVとHEVにはそれぞれ異なる強みがあり、どちらを選ぶべきかは利用者のライフスタイルや居住条件によります。例えば太陽光発電を自宅で載せている場合や、深夜電力が利用可能な場合などPHEVの方がお得になる可能性があります。また、プラグインハイブリッド車は国や地域の税制優遇や補助金が利用可能な場合があります。ぜひお住いの地域の補助金など調べてみてください。自分に合った車を見つけるためにも、ぜひガソリン価格や電気代、走行距離などを本記事を参考にして検討してみてください!

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